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114回国試まで9か月!ブログも夏使用になりました♪

【まとめ】脳&肝でのリング状増強効果

B 肝・胆・膵

こんにちは、ちちもげです。

最近は画像診断の勉強をしています。

今回は、リング状増強効果についてまとめておきます。

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リング状増強効果とは

リング状増強効果(ring enhancement)とは、造影CTやMRIで病変部分の周囲がリング(円)状に強調されること。

WHY?「造影」と「増強」って違うの?造影CTでは、造影剤を用いてX線の吸収差を画像上の白い影として描出している。造影MRIは、CTの様な影絵ではなく、測定する物質の緩和速度をコントラストとして表示している。したがってCT(X線)では造影効果、MRIでは増強効果と呼ぶのが正しい。

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脳でリング状増強効果を示すのは、

  • 膠芽腫
  • 脳膿瘍
  • 転移性脳腫瘍

以下に鑑別点を挙げる。

ゴロ:「高価(膠芽腫)なリング(リング状造影効果)転がしはめた(転移性脳腫瘍)のよ(脳膿瘍)」。

「転がし」も「はめた」も、転移(meta)にかかっています。

膠芽腫

アストロサイトから発生する腫瘍。脳腫瘍の中で最も予後が悪い。

※109D-41A 造影MRI T1強調

  • 被膜の厚さが不均一
  • 内部は壊死組織
  • 周囲は炎症による脳浮腫(T2で高信号域)
  • 原則的に単発

脳膿瘍

細菌感染の炎症が脳に波及。炎症所見(発熱、CRP↑、赤沈↑など)を伴う。

※104I-41B 造影MRI T1強調

  • 被膜の厚さが均一
  • 内部は液体(MRI拡散強調で高信号)
  • 周囲は炎症による脳浮腫(T2で高信号域)
  • 単発多発

転移性脳腫瘍

悪性腫瘍の脳転移。原発巣は肺癌が半分を占める。

※106I-07A 造影MRI T1強調

  • 被膜の厚さが不均一
  • 内部は壊死組織
  • 周囲は炎症による脳浮腫(T2で高信号域)
  • 原則的に多発
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肝でリング状増強効果を示すのは、

  • 胆管細胞癌(CCC)
  • 肝膿瘍
  • 転移性肝癌(metaHCC)

以下に鑑別点を挙げる。

POINTダイナミックCT・MRIは時間によって造影される部位が変化する。時間が進むにつれ、「動脈相≒早期相」、「門脈相」、「平衡相≒後期相」となる。肝実質は門脈優位のため、動脈相よりも門脈相で濃染する。詳しくは→【肝胆膵】造影CTでの肝細胞癌の鑑別

胆管細胞癌(CCC)

肝内胆管から発生する悪性腫瘍。肝内胆管の拡張を伴う。

浸潤しやすく予後が悪いため、肝移植の適応とならない。

※造影CT・MRIを想定したイメージ

  • 比較的境界明瞭
  • 内部は乏血性腫瘍=濃染しない
  • 辺縁は遷延性(後期相)に淡く濃染

肝膿瘍

細菌/アメーバ感染により、肝内に膿瘍が形成されたもの。

弛張熱+右季肋部痛+肝腫大が三徴。

※造影CT・MRIを想定したイメージ

  • 内部は水=濃染しない
  • 辺縁は不整形で、遷延性(後期相)に濃染 (target sign)
  • 周囲は炎症による浮腫(double target sign)

転移性肝癌(metaHCC)

悪性腫瘍の肝転移。原発巣は大腸癌が多い。

※造影CT・MRIを想定したイメージ

  • 多発する
  • 内部は乏血性腫瘍=濃染しない
  • 辺縁は遷延性(後期相)に淡く濃染
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まとめ

脳でリング状増強効果を示すのは、

  • 膠芽腫
  • 脳膿瘍
  • 転移性脳腫瘍

肝でリング状増強効果を示すのは、

  • 胆管細胞癌(CCC)
  • 肝膿瘍
  • 転移性肝癌

どちらにおいても、

  • 辺縁が整or不整
  • 単発or多発

この2つが鑑別において大切である。

もちろん症状や他の検査結果にも注目すること!