H 感染症

抗菌薬の種類と使い分けの語呂合わせ・覚え方

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抗菌薬の副作用

これまでに紹介した抗菌薬の副作用について、ゴロを交えて紹介しておきます。

ペニシリン系

ペニシリン系は、Ⅰ型アレルギーをおこしやすいとされます(アナフィラキシーをおこすとペニシリンショックと呼ばれます)。

したがって臨床問題で治療薬を聞かれたときは、問題文中にあるアレルギー歴を必ずチェックしましょう。

ホリカ
ホリカ

梅毒の第一選択薬はペニシリンだったね。ペニシリンアレルギーの時に使う第二選択薬は覚えてるかな?

テトラサイクリン系

テトラサイクリン系抗菌薬は、Caに沈着する性質があります。

したがって胎児期~小児に使用すると、骨形成不全歯芽黄染(黄色い横線のある、いわゆるテトラサイクリン歯)をきたしてしまいます。

妊婦に禁忌の抗菌薬のひとつです。

クロラムフェニコール系

クロラムフェニコールは副作用が重篤なため、そもそも用いられることが少ないです。

成人でも問題となるのが、再生不良性貧血を引き起こすことです。

また、小児に使用すると皮膚の灰色化(Gray症候群)をおこすことも有名です。

覚え方「黒(→灰色)ラムフェニコール

ニューキノロン系

ニューキノロン系の最も重篤な副作用は、胎児の催奇形性です。

ゴロ「キ]ノロン系→催奇[き]形性

このことから、妊婦に禁忌の抗菌薬のひとつとなっています。

また、NSAIDsと併用することで、薬物相互作用によるけいれんを引き起こします。

マクロライド系とともに、後天性のQT延長症候群の原因でもあります。

おまけ:妊婦に禁忌の抗菌薬

ゴロ「妊婦をあてにしちゃだめ

あ→ミノグリコシド系

て→トラサイクリン系

に→ューキノロン系

しちゃ→ST合剤

だめ→禁忌

出典:有名なもの

バンコマイシン

グリコペプチド系抗菌薬のバンコマイシンは、ヒスタミン遊離作用による(アレルギーではない)、皮膚の発赤(レッドマン症候群)をおこすことが知られています。

ゴロ「レッド(レッドマン症候群)がバーン(バンコマイシン)と登場

おまけ:偽膜性腸炎

抗菌薬全般の副作用として、菌交代現象(正常細菌の減少によりクロストリディオイデス・ディフィシル などの異常細菌が増殖)による偽膜性腸炎があります。

治療は原因抗菌薬の中止と、バンコマイシンやメトロニダゾールの投与です。

アミノグリコシド系

アミノグリコシド系(抗結核薬として長期使用するストレプトマイシンなど)には、以下の副作用があります。

  • 神経筋接合部障害
  • 内耳神経障害(中毒性平衡障害)
  • 腎障害(急性尿細管壊死)

ゴロ「アミミ(耳)ノグリコシド

さいごに

最後に、おすすめの書籍を紹介しておきます(内容は研修医向けです)。

一つ目は「感染症プラチナマニュアル」の2019版(最新版)です。

「内科レジデントの鉄則」などと並んで、よく研修医が持っている一冊です。

二つ目は感染症屋として有名なイワケン先生の「抗菌薬の考え方」のvol.4(最新版)です。

個人的にとても面白くためになった一冊です。先生の抗菌薬に対する熱量を感じました。

長くなってしまいましたが、国試に必要なことは全てまとめられたのではないかと思います。

お疲れ様でした!

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