医学部OSCEとは
OSCEは、CBTと並んで医学生を病院実習に出していいかどうかの全国共通の試験です。
CBTが「知識」を問うのに対し、OSCEは「実技」を問います。
試験内容は実際に模擬患者(SP)さんに協力していただいて、診察や医療面接を通して適正を判断します。
OSCEを行っているCATOという機構から派遣された面接官や、わざわざ他大学の医師が評価者となり、非常に厳重な体制で行われます。

ちなみにOSCEは歯学部や薬学部でも導入されているよ。
OSCEの内容
具体的には、
- 「医療面接」
- 「頭頸部診察」
- 「腹部診察」
- 「神経診察」
という必須項目に加えて
- 「胸部診察 or バイタルサインの測定」
- 「外科手技 or 救急」
の片方または両方が選択されます。
ステーションで課題をこなし、終わるとすぐに次のステーションに移動する、ということを繰り返します。
制限時間はそれぞれ5 or 10分なので、全体ではCBTよりは短い時間で終わります。
課題に応じてそれぞれのステーションで試験監督によって評価が付けられ、70%を超えないと再試験です。(大学によって違うかも)
OSCE対策
CBTとOSCEが立て続けに実施される大学が多いですが、対策期間は1週間もあれば十分かと思います。
また、CBTにもF範囲としてOSCE内容が一部出題されているため、CBTと同時に勉強してしまうのも手です。
具体的な対策としては3つ!
- 文章での理解
- 動画での理解
- 対人での練習
文章での理解
まず学習・評価項目を読み、どのようなことが求められているか確認します。
しっかり勉強したい人は、病みえシリーズの「診察と手技がみえる」がおすすめです。
動画での理解

文字だけでは分からないことも多いので、必ず観ることをおすすめします。
対人での練習
最後に、誰かと実際に繰り返し練習しましょう。これが一番大事です。
内容が一通り頭に入ったら、友達に実際に患者さん役をやってもらい、どこがダメかをお互いに言い合うのがベストでしょう。
公式サイトに例題があるので利用するといいと思います。
特に舌圧子やペンライト、眼底鏡など、使い方に決まりがある機械は1度使っておきましょう。
本番でパニックになるとライトの付け方すら忘れます(笑)
評価項目は?
OSCEには評価項目があり、それぞれの課題に沿ってだけではなく、医師として当たり前の服装や態度、医療安全の点などから点が付けられます。
評価は(おそらく)加点方式です。
ですので、時計を見ながら時間配分をして課題を一つづつこなしましょう。
そして気を付けたいのが「課題のやり忘れ」です。
時間が余ったら課題の再確認を必ず行い、 やってない課題があったら、例え診察を終了してしまっていても行いましょう。
まとめ
- 動画の内容は必ず頭に入れる、が
- 内容を覚えただけではダメ!友達と実技演習が大事!
- 加点方式→時間が許す限り何回でも行える
- 医療安全&患者さんへの配慮を忘れずに
- 困ったら「オウム返し」
診察前の手指消毒、聴診器を温める素振り、タオルをかける配慮、などは課題と無関係なボーナス点です。必ず行いましょう!
この情報がこれからOSCEを受ける人の力になることを祈っています!