CBT・OSCE・ポリクリ

はじめてのポリクリ(BSL、病院実習)

CBT・OSCE・ポリクリ
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こんにちは、ちちもげです。

これからポリクリを始める医学生に向けて、5年生での病院実習についてまとめておきます。

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ポリクリとは

正式名称はドイツ語の「Poliklinik」です。「病院実習」、「BSL」、「クリクラ」と呼んでいる学校もあります。

CBTとOSCEに合格し、「student doctor」という称号を手にした医学生のみ行うことが出来ます。

服装

服装は学校によって指定が様々ですので、一般的なポリクリ生の服装をまとめておきます。

Twitterアンケートを行ったところ、白衣+私服が一番多いようです。

白衣+私服

内科医の基本スタイルです。

もちろんラフな私服はNGで、私服の代わりにスクラブを着る場合もあります(研修医に多い)。

大学から授与された名前入りの白衣が指定の大学もあるようです。

安価かつしっかりしているナガイレーベンのものが有名です。

意識の高い医師はクラシコを着ている印象です(学生はやめときましょう)。

白衣は基本的にユニセックスなデザインが多いです。

ローラ アシュレイワコールとコラボした可愛い白衣もあるので、女子医学生にはオススメです♡

スクラブ

外科医の基本スタイルです。

スクラブは「拭う」という意味で、汚れたらすぐに着替えられるように数枚持っておくのが普通です。

きちんと干さないとしわくちゃになり、アンプロフェッショナルな学生になりかねないので気を付けましょう。

ケーシー

整体師や技師のイメージが強いですが、医師でも一定数愛用している人はいます。

ボタンとポケットが多く、かっちりした印象になります。

シューズ

 指定は基本白スニーカーだと思います。

革靴、サンダル、ヒールは禁止です(医師はけっこう履いてますがが)。

ナースシューズも動きやすくて良いです。

足背ではなく側面に通気口の開いた医療用クロックスも見かけます。

ゴムっぽい病院の床とは相性が悪く躓きやすいので、私はあまりおすすめしません。

持ち物

  • 聴診器
  • 筆記用具&メモ
  • 時計
  • ipad

ポリクリ用の鞄を持つ人もいますが、邪魔になりがちなので 基本はin pocketをおすすめします。

聴診器はこだわりだしたらキリがないのですが、無難にいくならリットマンです。

内科医になるつもりがないのなら一生これを使うことになるので、気に入ったものを選びましょう。

そこそこ値段がするので、身内に医者がいるならお古を譲ってもらうのもありです。

イキってると思われるので、間違っても首から下げないように。

ちなみに私は、他人と違う色の方が自分のだと分かりやすいという意見を鵜呑みにして、聴診器の色選びに失敗しました。

無難に黒か紺か赤にしときましょう。

ホースを首から下げる奇行

筆記用具は、かさばらない多機能ボールペン(黒赤青+シャープペン+消しゴム)と小さなメモ帳があれば十分です。

現在はスマホで時間を確認する人が多いですが、先生や患者さんの前では正直見づらいので時計を持ちましょう(時計が禁止な大学もあるようです)。

腕時計はデザインがシンプルで高価でなく、出来れば耐水性・耐衝撃性があるもの(G-SHOCKなど)をおすすめします。

また腕につけたくない人は胸につけられるナースウォッチも便利です。

ポリクリ中は隙間時間が出来やすいので、ポケットに入るサイズの教科書があるといいです。

ipad miniはギリギリ白衣のポケットに入るので、電子書籍を入れたipadを持ち歩くことをおすすめします。

2019年になってapplepencilに対応した「ipad mini 5」が発売されたので、咄嗟のメモにも対応できます。

病みえなどが入っていると、気になったときにすぐ調べられるので便利です!

後はもしセキュリティーカードを持ち歩くようであれば、いちいち取り出さなくてもいいようにリール式ケースをポケットにつけることを勧めます。

何をするのか

  • 手術見学
  • 回診
  • カルテ
  • 症例発表
  • 診察

外科でも内科でも、基本は患者さんの担当になって、症例(その患者さんにおける病気の経過の流れ)に対してカルテを書いたり、その内容について症例発表(プレゼン)を行います。

患者さんのところを一人一人まわる、回診にも参加します(白い巨塔で見たことあると思います)。

特に教授回診は人数も多く埋もれがちなので、学生はなるべく前に出て先生の話に耳を傾けましょう(看護師の邪魔にならないように)。

外科では術野に立って手術見学をしたり、助手(といってもを筋鈎を持ったり糸を切るくらい)をさせてもらったりします。

内科では、初診の問診を取らせてくれたり、その科のOSCEをしたりします。採血実習も何回かやると思います。

以下メモ

人間性が出る

テキトー、頑張り屋、お調子者など

相対評価

まえのはんとの比較、班内での比較

ポリ部屋の机もそう

患者さんと話すのは難しい

答えをすぐ教えてくれない

先生はすごい

なんでも知ってるし気も使える

コメディカルは人によるが、受付と看護師は怖い人が多かった

良いポリクリ

臨床的なことを教えてくれる

国試過去問は予備校でできる

機械や

適度な拘束

それぞれについて

オペ

長すぎるオペはせめて1本にしてほしい

自分の担当症例だけでいい

カルテ

書き方が科によって違うから一言欲しい

添削してくれる科はとてもありがたかった

症例発表

複数人より個人でやらせてほしい

診察

放置ではなく合間に教えてほしい

麻酔科や小児科はとてもためになった

回診

まじでいらない、看護師にとっても邪魔なだけ

ポリクリの心得

勉強について

当たり前ですが、ある程度の勉強知識は必要です。

勉強法としては、回っている科の国試対策動画はクール前~同時並行で観ておくと後でものすごく楽です。

また科目ごとにそのポリクリで学んだことを、なんとなくでいいので後で見返せるようにまとめておくと良いと思います。

加えて低学年での座学でその先生に教えてもらったことを知っていると、非常に印象が良いです。レジュメを取ってある人は持っていきましょう!

立ち位置について

基本的にポリクリ生は病院の中では一番下の立場ということです。

「先生」と呼ばれることは少なく、あくまで「学生さん」です。

ポリクリ中は、医師や看護師の仕事の邪魔にならないように気を付けましょう。

研修医は味方というよりは、どちらかというと同じ属性なので頼りにし過ぎないことです。

回診でのあるある

ポリクリ班について

以下のキーパーソンが主体になります。自分がどれに当たるか考えて行動しましょう。

  • ブレーン(先生の質問に何でも答えられる)
  • ムードメーカー(班全体の雰囲気を決める)
  • 美人(先生の機嫌がとにかく良くなる)
  • トリッキー(目をつけられがちなため、本人以外は助かる)

班員の構成は1年を決めるといっても過言ではありません。

(ブロガー必要か…?)

また、他人と長時間一緒にいる心構えをしましょう。

ポリクリ班は4~7人と大学によって人数の差は様々ですが、決して仲良しが集まった班ではないと思います。

班の中で上手くやっていく社会性はこれからも必要になりますので、特に感情のコントロールが苦手な人は周りを巻き込まないように気を付けましょう。

取り組む姿勢について

積極性を忘れないことが大事です。

正直国試には関係ないため、ポリクリはいくらでも受動的に過ごせます。(そもそも日本の受動的ポリクリ自体が間違っているという意見もあります)

患者さんと触れ合ったり、手技を見学したりして、臨床的な知識を取り入れる体制を常に取っておきましょう。

※こんなことを言ってはいけません

まとめ

最初は病院の雰囲気、カルテの使い方など戸惑うことが多いと思います。

最初はストレスフルだった

1カ月もすれば慣れますので、これからの人は、ぜひ「適度に」がんばってください!

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