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医学生・研修医向け勉強系アプリ【15選】

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こんにちは、ちちもげです。

質問箱でデジタル勉強について書いて欲しいという意見を多く頂きました。

しかしガジェット好きにとっては安いと思えるiPadのウン十万も、一般的には非常に高額であるため、どうまとめるかが難しいところで…。

「低価格のiPadアプリなら普通の人でも手を出しやすいのではないか?」思い、勉強系アプリについてまとめることにしました。

アプリの機能紹介とおすすめの使い方を全13選、解説していきます!

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単語帳系

単語帳メーカー ★

シンプルな単語帳アプリ。

基本無料(広告あり)。

広告削除のほか、最大デッキ数追加、自動めくり、音声読み上げなど、500円程の課金要素がじわじわと痛いのが難点。

エクセルでのデータ入力・出力対応。airdropで近くの人と単語帳共有可能。

医学英語や公衆衛生などの単純な暗記科目において、試験前にぶん回すのに最適である。長期記憶には向いていない。

Quizlet ★★

5択クイズや筆記試験、パネルマッチなど出題形式が選べる単語帳アプリ。

他人のデッキセットを学習可能。

基本無料(広告あり)だが、有料コース(2200円/年)も存在。

有料版でないと単語帳への画像挿入が出来ないのが残念。

しかし写真を文字変換(いわゆるOCR)して単語帳を自動作成出来るのは非常に便利。ぜひ有料版をおすすめしたい。

眼底所見をパネルマッチ単語帳にするとこんな感じ。神経衰弱みたいで楽しい。

anki ★★★

忘却曲線に基づいて問題を出題してくれる単語帳アプリ。海外では大定番らしい。

PC版は無料、アプリ(iPhone)版は3000円。課金要素なし。

デッキ内の文字検索、複数のデバイス間(PC⇄アプリ)での同期、タグ付け、HTML編集など、最も自由度が高い単語帳と言えよう

ただ真髄を発揮するのはPC版であり、アプリ版では「作る」より「覚える」作業が向いている。

iCloudを通さずに同期可能であるためクラウド容量も圧迫せず、iPhone、iPad、PC全てで同じデータを扱う事ができるため、どんな状況でも学習できる利便性に優れている。

おすすめの使い方は、覚えたいと思った時にその知識をアプリ版に雑に追加し、時間のある時にPC版できちんと編集、そして暇な時に周回する方法。ゆるくやるのがコツ。

赤シート系

基本的にmedu4などの穴埋めPDFを読み込んで、周回するために使う。

※medu4のテキスト画像はサンプルとして無料公開されているものです。

i-暗記シート ★★

赤文字が消えるシンプルな赤シートアプリ。

基本無料(広告あり)だが、課金しないと制限がキツすぎてほぼ使えない。

icloud自動保存対応。study plusとの連携可能。

少々インターフェースデザインが悪く、使いづらいのが難点。

赤文字で穴埋めをしていれば、マーカーで隠さなくてもすぐに使い始めることが可能。

暗記マスター★★

マーカーを引いて隠すタイプの赤シートアプリ。

基本無料(広告あり)だが、こちらも課金しないと使用は難しい。

正誤記録があり、ノートごとに過去の正答率や達成度が表示される。

学習回数や時期において間違えた回数/%で絞り込める周回機能が優れている

少しづつ答えが表示されるヒント機能や、マーカーの太さ・長さが引いた後も調整出来る点も嬉しい。

暗記マーカー ★★

マーカーだけでなく、空白に解答を挿入する方法も選択できる赤シートアプリ。

有料360円。課金がないので他と比べると最安値か。

なんといってもそれぞれのマーカーごとに正答率が自動で記録され、周回可能であるのは素晴らしい。

正答率ごとにマーカーの色が変わり、一目で苦手が分かる。

Dropboxバックアップ対応。

少々バグが目立つ部分もあるが、作者がアップデートを続けているので今後にも期待出来る。

小休止:個人的におすすめしないもの

study plus

勉強記録系アプリの大定番。大学受験で愛用してた人も多いであろう。

私「個人的」には勉強時間を測ったり記録するアプリをオススメしない。

勉強内容を理解して記憶し、実際に試験で解けることが重要なので、積み重ねてきた時間や教材は所詮記録にしかならないからである。

意識高いことを言うと、本来勉強は取り組むものではなく習慣であるので記録すること自体に意味が感じられない。

ただし、安心材料になるのでモチベーション維持には繋がること、おおまかな勉強スケジュールの把握に使えることはメリットとしてあると考えられる。

否定はしないが、多忙で勉強時間を捻出するために時間管理を迫られている人以外は使用を始めようと思わなくて大丈夫。

まとめノートや勉強記録ではなく、頭の中にある知識こそが真実である。

スマホをやめれば魚が育つ

スマホで遊んでしまう人が使わないようにするアプリ。一時期流行った。

電池を消費して機能を制限するという、個人的には意味が分からなすぎるもの。

気になることはスマホで調べる習慣をつけることの邪魔にしかならない。

ただ魚はかわいい。

それでは残り7選、どうぞ!

ノート系

Liquid text★★

複数のPDFを同時に扱い、大事な箇所を抜き出してくるのに有用なノートアプリ。

作業スペースと呼ばれる部分があり、PDFから文章や画像を切り取って貼り付けたり、自分で文字を書きこんだり出来る。

選択ツールがない事、マーカー色が少ない事がやや残念。

基本無料だが、このアプリの醍醐味である複数PDFを扱える機能がある有料版は3600円と高額。

複数の論文から要旨を抽出するのに最適ではあるが、使い方次第では記憶の整理やまとめ作成にも有用。

具体的な使い方としては、参考書PDFから作業スペースに自分の気になる箇所を抜き出しグルーピングしたり、イラストや文章を書き込んだりする。

抜き出すと自動でリンク作製されるため、参考書自体がごちゃつかず、ポイントのみまとめる事ができる。

goodnotes 5 ★★★

ノートアプリの決定版。medu4やメディックメディアも推奨しているぐらい。

参考書PDFの閲覧、予備校テキストへの書き込み、全てこれ1つでOK

価格は960円で、前作goodnotes 4を持っている人は無料でアップデート可能。

ペンの書き味や色も豊富であり、図形ツール、選択ツール、手書き文字のテキスト変換可能。

5から導入された手書き文字検索機能は、メモも含めてノート内で検索できるという優れもの。

Evernoteがオワコンとなった現在、これに変わるものはないと考えられる。

またiCloud自動保存対応なので、設定しておけばバックアップやデータクラッシュの心配がない。デジタル派の弱みはこれでなくなった。

使い方は幅広いが、私は自炊(自分で本をPDF化すること)したMECテキストを閲覧・書き込みするのに使っている。

参考書系

medilink ★★

YN、病みえ、RBなどのメディックメディア社専用のリーダーアプリ。既に入れている人も多いであろう。

リーダーとしての機能はマーカー、メモ(テキストのみ)、ブックマークなどで直接の書き込みは不可能。

参考書間の串刺し検索やリンク機能は素晴らしいが、QBへのリンクがいまいち意味をなしていないのが残念。

またアプリからQ-assist(講義動画)を観たりQBを解いたりするとアプリが落ちることが、長い間改善出来ておらず、あくまで参考書閲覧用に留められてしまっている。

全国的な医学生の使用頻度も高いと考えられるため、早急な改善が求められる。

M2 plus ★★

大手M3のオンライン書籍ストア用のリーダーアプリ。4000もの医学書が揃う。

「STEPシリーズ」が医学生としてはメインになるかもしれないが、「画像診断コンパクトナビ」など有名書籍も出揃う。どちらかといえば研修医向け。

リーダーとしての機能はmedilinkアプリと大差ないが、画像を直接挿入できること、また「今日の治療薬」へのリンクなど、一歩進んでいるところも存在する。

メディックメディア社以外の書籍を読みたい人にはおすすめ。(というかこの2社以外に良いリーダーアプリがない)

ヒューマンアナトミーアトラス ★

人体解剖学のアトラスアプリ。

有料3000円+課金あり。高額。

国試で臨床的な問題ばかり解いていると忘れがちだが、やはり人体解剖こそが原点。

臓器の位置関係、神経や血管の走行、眼球や内耳の細かい構造まで様々な角度から見ることが出来る

病みえなどのイラストは分かりやすくデフォルメされているため、実際の構造が頭に入っていない人も多いであろう。

必須ではないが、解剖実習をすっかり忘れてしまった高学年は何かと助かるはず。

便利系

PDF converter ★★

何でもPDFに変換してくれるアプリ。

iCloud同期対応。有料840円。

オンラインでwordやexcelをPDF変換してくれる無料サイトは多く存在するが、タッチ1つでどんなものもPDF変換してくれるものはあまりないのではないだろうか。

PDFに馴染みがない人は何が凄いか分からないかもしれないが、とりあえずダウンロードしておくことをオススメする。

OCR ★★★

OCRアプリ。無料なのに精度はピカイチ。

そもそもOCR(光学的文字認識)とは、手書きや印刷された文字をカメラによって読み取り、テキスト化する技術である。

意外とこの技術を知らない(というか信用していない)人が多くて驚いた。

これを使えば、印刷された文章を手打ちで写すことや、テキストコピーが出来ない文書に泣くこともなくなる。

ただ、精度が優れてるとはいえ、やはり所々おかしいところもあるので手直しは必要。

OCRを使えばコピーアンドペーストを強引に行えるため、とにかく時間の無駄が嫌いな人ならぜひ入れておきたい。

まとめ

長くなってしまってごめんなさい。

あくまで個人的なおすすめなので、他に良いアプリがあればむしろ教えてください。

質問箱で待ってます!

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