この記事について
今回は、2019年3月にGoogleアンケートで行った「医師国家試験114回を受験する医学生に対しての講義動画アンケート」の結果を記事にまとめたいと思います。
なんと174人の114回受験生にご協力いただくことができました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
それでは質問ごとに、アンケート結果の開示とその考察をしていきます!
アンケート結果
現在どのような成績か

現役生は学内順位、国試浪人生は模試での順位を参考に、自己申告で答えていただきました。
成績上位は過大評価、成績下位は過小しがちな印象です。
これからどのような勉強をする予定か

114回国家試験に向けて、どのような方法で勉強に取り組もうと考えているのかを聞いてみました。
1位は講義動画+教材(92%)、2位は国試過去問集(87.9%)でした。
動画による講義での勉強が主流になったのはここ10年弱の話ですが、国試過去問集を超えるとは、かなりの浸透率が伺えます。
また片方を選んだうちの95%以上がもう片方も選んでおり、この2つを「どちらも」使用しようと考えている人がほとんどであることも分かりました。
また、3位は参考書(79.3%)、4位は僅差で模試(78.7%)となりました。
成績上位層は成績中位~下位層と比べて、参考書や医学書ではなく「医学論文」を選択していることが 多いことも特徴的でした。
5位はSNS(42%)となりました。
Twitterで拡散されたこともあり、もっと数字が高いかと予想していましたが、案外勉強ツールとして使用している人は多くないようです。

ホリカは「#医クラ国試」はとってもオススメだと思うけどね。もっとSNSを勉強に利用してもいいんじゃないかな。
すでに観た動画講座について


3月末時点で既に視聴し終わっている講座について聞いてみました。
内科・外科、産婦小児、マイナーは既に観ている人が大多数を占めました。まだ観ていない人は急いだほうが良さそうです。
公衆衛生に関しては、MEC・TECOMは114回に向けた講義動画を春の時点で配信していません。そのため、成績下位層で観ている方が多いのはおそらく国浪生だと思われます。
medu4、MMは春の時点ですでに配信しており、公衆衛生において成績上位層はmedu4、成績中位~下位層はMMを選択しているのが面白いところです。
また、MECやTECOMには存在しない輸液や中毒などの講座は、成績上位層ほど既に手を出しており、より勉強に余裕があることが伺えます。
全体のまとめ講座・必修講座・予想講座に関しては、公衆衛生と同じ理由で成績下位層のみが観ている現状です。
しかし、まとめ講座であるにも関わらず、medu4の究極MAPは成績上位~下位の全層が既に観ている現状でありました。さらに育てて、国試本番に持っていこうと考えている人も多そうですね。
また上位層では講座を観るつもりのないという人もいました。一応、講義動画に関するアンケートなので、その意見については触れないでおきます。
これから観たい講義動画
3月末時点でこれから観たいと考えている講座について聞いてみました。
既に観ている人が大多数を占めたにも関わらず、内科・外科、産婦小児、マイナーに関しては成績下位層でmedu4、成績中位層でMMを観ようと考えている人が多くなりました。
もう一度同じ範囲の講座を観ることに意味があるかはわかりませんが、MECやTECOMで一度観た人が復習のために他社の講座を観るのかもしれません。
MEC・TECOMが配信を始めるにも関わらず、公衆衛生に関しても人気はmedu4やMMに偏っていることが分かりました。
また、独自性のあるmedu4のupdate、特攻、テストゼミシリーズは全層に人気でした。
全体のまとめ講座・必修講座・予想講座に関しては、圧倒的にMEC(特にサマライズ・ラスメ)を取ろうと考えている人が多かったです。
予想講座で合否に関わるような大きな差がつくとは思えませんが、大多数が観ていることに不安を感じるのが人間の心理ですね。
なかには、講義動画は全て観たという強者もいました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この結果を受けて成績下位層が上位層を模倣する必要はなく、自分と成績が同じぐらいの人たちの動向を確認することに役立ててもらえればと思います。
貴重なデータですので、何かの役に立つことを祈っています!