負荷試験
先端巨大症では、成長ホルモン(GH)の分泌が異常に亢進します。
負荷試験を行うことで、GH分泌の変化を確認することが出来ます。
1.健常人GH↑、先端巨大症GH↓(逆になる)
- ドパミン(PIH)
2.健常人GH↑、先端巨大症GH→(高値のまま)
- GHRH(GHRP-2)
- アルギニン
- グルカゴン
- α作動薬(クロニジンなど)
- β遮断薬(プロプラノロールなど)

ちちもげ
成長ホルモン分泌不全症でも、GH→(低値のまま)になるよ。
3.健常人GH↓、先端巨大症GH↑(逆になる)
- ブドウ糖
4.健常人GH↓、先端巨大症GH↓
- ソマトスタチン(GHIH)
5.健常人GH→、先端巨大症GH↑(奇異性上昇)
- TRH
- GnRH(LHRH)
- CRH
治療薬
ゴロ「でかい豚と粗末なオクラ」
でかい→先端巨大症(アクロメガリー)
豚→ピッグ→ピグソマント
粗末→ソマトスタチン誘導体
オク→酢酸オクトレオチド
ラ→酢酸ランレオチド
解説
ソマトスタチン製剤は、GH分泌を抑制します。
ピグソマント(GH受容体拮抗薬)は、ソマトスタチンでの非寛解例に使います。
ゴロ以外では、ドパミンでGHが低下する(異常)を逆に利用して、ドパミン作動薬(カベルゴリン、ブロモクリプチン)を使います。
結局は大元をどうにかする必要があるので、根本的治療として経蝶形骨洞手術(Hardy術)を行います。