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胎児心拍数陣痛図のざっくりとした読み方

Q 産科

胎児心拍数陣痛図(CTG)

胎児心拍数陣痛図(CTG:cardiotocography)とは、上段:胎児心拍、(中段:胎動)、下段:子宮収縮をリアルタイムに計測した図。

妊婦検診でNST:non-stress testを行ったときに得られる。

ある程度胎児の心臓と神経が発達している必要があるので、妊娠初期には意義が低い。

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CTGを見たらやること

まずは上段をチェック

基線

基線(山以外の部分)が胎児の心拍数にあたる。

120~160/分が基準値(必ず覚える)

母体の感染があると「持続性」頻脈になる(「一過性」頻脈はOK所見)。

ちちもげ
ちちもげ

基線の判読が意外と難しいんだよなぁ

基線細変動(variabirity)

基線の揺れは胎児の交感神経と副交感神経の相互作用の生理的なゆらぎにより生じる(らしい)。

5~25/分が基準値だが、国試的には揺れがないとまずいくらいでOK。

サイヌ(ナ)ソイダルパターン

sinusoidal pattern という名前の通り、基線が連続したsin(サイン)カーブを描く。

基線細変動や一過性頻脈もみられない。

胎児貧血を示唆する。

上段と下段の関係をチェック

一過性頻脈(acceleration)

子宮収縮に一致して胎児心拍数が一過性に上昇する。

良好な胎児の所見(reactive=RFS:reassuring fetal status)である。

反対に、子宮収縮に対して胎児心拍数の反応がない(non-reactive)は良くない所見。

早発一過性徐脈(early deceleration)

子宮収縮に一致して胎児心拍数が一過性に減少する。

児頭圧迫による脳圧上昇圧受容体が感知副交感神経興奮徐脈がメカニズム。

遅発一過性徐脈(late deceleration)

子宮収縮から遅れて胎児心拍数が一過性に減少する。

胎盤の機能低下による低酸素血症化学受容体が感知交感神経興奮血圧上昇圧受容体が感知副交感神経興奮徐脈がメカニズム。

メカニズムが間接的なことからも分かるように、「早発」よりも「遅発」のほうが子宮収縮と徐脈の間に時間が開く。

変動一過性徐脈(variable deceleration)

子宮収縮に対して胎児心拍数が一過性に減少する。

「早発」「遅発」との違いは徐脈がおこるタイミングや程度がさまざまであること。

臍帯圧迫による臍静脈血流低下→化学受容体が感知交感神経興奮血圧上昇圧受容体が感知副交感神経興奮徐脈がメカニズムその①。

臍帯圧迫による臍動脈血流低下→圧受容体が感知副交感神経興奮徐脈がメカニズムその②。

臍帯圧迫による低酸素血症→化学受容体が感知交感神経興奮血圧上昇圧受容体が感知副交感神経興奮徐脈がメカニズムその③。

徐脈になるメカニズムが複数並行するため、タイミングが前後する。

また臍帯圧迫の程度によって、徐脈の程度も変動する(山が大きかったり小さかったり)

圧迫の時間が長く、徐脈が2分以上続くと「遷延一過性徐脈」と定義される。

注意点

異常所見がみられたとしても、必ずしも胎児機能不全とは言えない。

NSTの再検査(バックアップテスト)や、子宮収縮薬を使ったCST:contraction stress test 、振動と音を使ったVAST:vibroacoustic testなどを行い精査する。

まとめ

国試ではCTGが読めることよりも、

  • この所見がみられる原因は何か?
  • この所見がみられた時の対応は?

ということが聞かれやすいです。(CTGは読める前提ということか?)

CTGについて詳しく学びたい方は、日本産婦人科学会HP「中井教授のCTGマイスター」がおすすめです。