生殖器の発生のゴロ
ゴロ「女の傍で男は狼(ウルフ)」
女=女性
傍(そば)=中腎傍管=Muller(ミュラー)管
男=男性
狼(ウルフ)=Wolff管(ウォルフ)管=中腎管
解説
女性の生殖器はMuller管、男性の生殖器はWolff管由来です。
男性では性決定遺伝子(SRY:Sex-determining region Y)によってMuller管が退縮します。
おまけ:その他の生殖器の発生
尿生殖洞:膣下部、膀胱、尿道
生殖原基:卵巣、精巣
Muller管/Wolff管:子宮、卵管、膣上部、前立腺、精巣上体など
生殖結節:外陰、陰茎など
※赤文字:内胚葉、緑文字:中胚葉、青文字:外胚葉
卵膜の3層構造
ゴロ「胎児が乗ったら羊の毛が落ちた」
胎児が乗ったら→胎児側から
羊の→羊膜
毛が→絨毛膜
落ちた→脱落膜
※赤字=胎児由来、青字=母体由来
解説
胎児と羊膜の間には、羊水が存在します。
「羊膜」は一番胎児側にあり、エコーで胎児を囲むようにうっすら見えます。
羊膜と絨毛膜の間は絨毛膜腔と呼ばれ、羊水が増加するにつれ小さくなっていきます。
「絨毛膜」は二番目に胎児側にあり、エコーでは太く縁取りされて見えます。
絨毛膜と脱落膜の間で胎盤が形成されます。
「脱落膜」は子宮内膜のことで、エコーでは絨毛膜を不整に取り囲んでいます。
※111G4(黄色矢印:羊膜、赤矢印:絨毛膜、青矢印:脱落膜)
おまけ:栄養膜
胎盤のある部分だけ、絨毛膜と脱落膜の間に「栄養膜」があります。(エコーでは見えません)
栄養膜はさらに細胞性栄養膜(胎児側)と合胞体性栄養膜(母体側)に分けられます。
これらは母体血と胎児血が直接混ざらないためのフィルターとして働きます。