過敏性肺炎
ゴロ①「夏にカビ生え、家にシミ」
夏型かびん性肺炎→カビ(真菌トリコスポロン)
家→古い家屋
シミ→Ⅳ型&Ⅲ型アレルギー
解説
過敏性肺炎のなかでも一般的な夏型過敏性肺炎についてのゴロです。
カビの一種であるTrichosporon asahii(トリコスポロン アサヒー)が原因となります。
トリコスポロンは古い家屋に潜んでいることが多いです。
入院すると軽快し、再度帰宅すると悪化するというエピソードが有名です(帰宅試験陽性)。
また、Ⅲ型とⅣ型の二つのアレルギー機序を持つことが知られています。
Ⅲ型アレルギーにより沈降抗体が陽性となり、Ⅳ型アレルギーにより肉芽腫やツベルクリン反応陰転化がみられます。
ほかの二つのアレルギー機序を持つ疾患も併せてどうぞ。
ゴロ②「夏型→8月→CD8上昇」
夏型過敏性肺炎
→夏は8月
→CD8上昇(=CD4/CD8低下)
解説
夏型過敏性肺炎では、気管支肺胞洗浄液(BALF)中で、CD8(キラーT細胞)が上昇します。
したがって、分母が上昇するので、CD4/CD8は低下します。
おまけ
干し草中の放線菌に対する過敏性肺炎である「農夫肺」という病態もあります。
こちらでは、逆にCD4が上昇することが知られています。

ちちもげ
農夫肺の「の」をじっと見ていると「4」に見えてくる気がする…?
まとめ(画像)
びまん性汎細気管支炎をまるごと覚えるゴロも併せてどうぞ。