肺空洞病変をきたす疾患
ゴロ「BMWに穴が空いた話(TALK)」
B→(黄色)ブドウ球菌
M→Meta(転移性肺癌)
W→Wegener肉芽腫症
穴が空いた→空洞性陰影
T→Tb(結核)
A→アスペルギルス
L→Lung cancer(肺癌)
K→クレブシエラ(肺炎桿菌)
解説
黄色ブドウ球菌や肺炎桿菌などの口腔内常在菌は、肺膿瘍の原因となります。
肺膿瘍は右に好発します(右気管支が急なため)。
原発・転移性問わず、肺癌では空洞性陰影がみられやすいです。
原発性では特に扁平上皮癌でみられやすいです。
結核に加えて、NTM(MAC症など)でも空洞性陰影がみられることがあります。
肺アスペルギルス症(アスペルギローマなど)では、既存の空洞性病変にアスペルギルスが住み着くため、空洞内に菌球(fungus ball)がみられます。
Wegener肉芽腫(GPA)では、多発する結節影内に空洞がみられます。