比較的徐脈とは
高熱の割には(=比較的)、徐脈である病態です。
McGeeによる定義では「脈拍が体温(℃)×10-323 を下回る」とされています。
比較的徐脈の原因
比較的徐脈の原因には、
- 薬剤
- レジオネラ
- オウム病(クラミジア)
- Q熱
- ブルセラ
- 腸チフス・パラチフス
- サルモネラ
- (ウイルス性)髄膜炎
などがあります。
鑑別において、まず除外したいのが薬剤熱です。
レジオネラやオクラミジアは非定型肺炎の原因としても有名です。
髄膜炎(特にウイルス性)は、脳圧亢進による脳血流の低下を反映し、比較的徐脈に加えて、血圧の上昇と徐脈(クッシング現象)などがみられます。

ホリカ
クッシング現象とクッシング症候群との違いは、流石に分かるかな?どちらも同じ人が発見したんだったよね。
比較的徐脈のゴロ合わせ・覚え方
急に:Q熱
ブラ:ブルセラ
ず:髄膜炎 ※髄膜炎菌ではないので注意
れ:レジオネラ
落:オウム病(クラミジア)
ち:チフス
去る:サルモネラ
やーん:薬剤熱