医師国家試験対策

医師国試におけるケアレスミス対策【命取り】

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はじめに

こんにちは、ちちもげです。

質問箱でご要望をいただいたので、ケアレスミスについて思うところとその対策についてまとめました。

ちちもげ
ちちもげ

自分への戒めも兼ねてるよ…。

ケアレスミスに対する考え

「ミス」であることを認める

まず、「ケアレスミスがなかったら〇〇だった」と考えることをやめます。

確かにケアレスミスは知識や能力の不足ではなく、あくまで不注意による誤りであることは間違いないのですが、ミスであることは事実です。

ないことにはできません。

ケアレスミスをミスとして認識していないと、そもそも対策をしようという意識が出てこないので、まずそこから改善しましょう。

「集中する」では意味がない

「注意が散漫だからケアレスミスをするんだ!もっと集中しなきゃ!」と思いがちです。

しかし、そもそも試験で集中していない人はいませんよね?

私は「集中する」は具体的な解決にならないと思います。

試験中に「今日の夜ごはん何かな~」と考えてしまうようなら話は別ですが…。

「客観的に見直す」は△

全て問題を解き終わった後、一度は答えを見直す人が多いと思います。

自分の回答を客観的に判断するというのは、非常にケアレスミス対策として有効です。

ですので、ケアレスミス対策として全ての問題の「見直し」は必ず行うことをおすすめします。

しかし一度自分の頭で判断したものを、すぐに新鮮な頭で見直すというのは至難の業で、どうしても先入観というフィルターがかかってしまいます。

さらに、最初に選んだ回答は心理的に変更しづらいことも分かっており、「見直し」がもう一度自分の考えを思い出すだけの流れ作業になってしまうことも多いのです。

ですので、見直しすることで絶対に有効なものは「回答の書き間違い」や「回答数の選び間違い」などの客観的なデータに留まることを覚えておいてください。

具体的なケアレスミス対策

以上を踏まえて、ケアレスミスには具体的な対策が必要です。

それは、ケアレスミスを無意識に防ぐ癖をつける、いわゆるフールプルーフを行っておくことです。

フールプルーフ(fool proof)=人間が誤った行為をしようとしても出来ないようにする工夫のこと。

参考までに、私が行うことを心掛けているケアレスミス対策を紹介します。

禁忌を見たらすぐに選択肢をチェック

113E48の問題を例に挙げます。

23歳の男性。陰茎の潰瘍を主訴に来院した。

現病歴:1週間前に陰茎に潰瘍が出現し、次第に拡大するため受診した。潰瘍部に疼痛はない。頻尿や排尿時痛もない。

既往歴:14歳時に肺炎球菌性肺炎。アンピシリン/スルバクタム投与後に血圧低下と全身の皮疹を認めた。

生活歴:喫煙は20本/日を3年間。飲酒は機会飲酒。不特定多数の相手と性交渉がある。

~略~

適切な抗菌薬はどれか。

この問題において、最後まで問題文を読んでからではなく赤字を読んだ時点で、選択肢から「ペニシリン」を探して先に消しておく癖をつけます。

すなわち「喘息の既往」「ペースメーカーあり」のような、禁忌選択肢の枕詞を見つけたら、先手を打って自らその間違い選択肢を探しに行くわけです。

もちろん禁忌以外でも、よく間違い選択肢として出てくるものについても有効です。

例えば問題文からナルコレプシーだと判断した時点で、「カタレプシーは違うんだったよな~あったら儲けものだな~」と間違い選択肢を探しに行くことが大切です。

選択肢が誤っている理由を探す

正しい選択肢がなぜ正しいかよりも、間違いとされる選択肢がなぜ間違いなのかを判断して回答を選ぶ癖をつけます。

普段から正しい選択肢を選ぶことだけ考えていると、本番でも盲目的にその選択肢に飛びついてしまい、「2つ選べ」や「誤っているものを選べ」であったときに間違えやすいです。

面倒だと思っても、間違い選択肢をひとつひとつ訂正する習慣をつけておくと良いですね。

回答数・回答の書き間違いの見直しをする

上記の通り、見直しにおいては客観的なデータの修正のみが絶対的な有効です。

手元の問題と解答用紙を照らし合わせて、写し間違いと解答の選択数が正しいかを探します。

最後に、名前や受験番号の確認もしましょう。

結局は知識不足が原因?

やはり、ケアレスミスであれど、ミスは結局知識不足によるものと私は考えています。

例えば「3つ選べ」を「2つ選べ」に読み間違えたとしても、本来正解である不正解選択肢が出てくるため、知識があればおかしいことに気づくはずです。

禁忌判定になりやすい「アレルギー歴」を見落としての治療薬の選択も、その薬にアレルギーが出やすい性質があるという知識があれば、臨床文を読み返すきっかけになるでしょう。

したがって、「自分はミスをしやすい性格だ」と思わずに、謙虚に知識を積み重ねていくことが大切です。

ケアレスミスで間違ったものも知識不足から間違えたものと同等に扱い、よく復習しましょう。

まとめ

たかがケアレスミス、されどケアレスミス。

国試本番でうっかり禁忌肢を踏まないように気を付けましょう!

ちちもげ
ちちもげ

一緒に頑張ろう…!!(泣)

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