有機溶剤中毒と代謝産物の関係
有機溶剤とは
有機溶剤とは、「他の物質を溶かす性質をもつ有機化合物の総称」です。
塗装、印刷などの工場で使用されます。
特殊健康診断
有機溶剤を扱う(有害業務を行う)労働者は、半年に一回、特殊健康診断で尿検査を行い、有機溶剤の代謝産物を測定します。
有機溶剤は全体的に半減期が短いため、作業後すぐの排尿を検査に使用することが推奨されます。(例:馬尿酸の半減期は1時間半ほど)
有機溶剤中毒と代謝産物の関係
ゴロ「スッチーまで抱きしめちまっとるバカなノーマルおじさん、便に乗る」
スッチー→スチレン(神経障害)
まで→尿中マンデル酸
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抱きし→キシレン(中枢神経障害)
めちま→メチル馬尿酸
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っとる→トルエン(中枢神経障害)
馬鹿な→馬尿酸
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ノーマル→ノルマルヘキサン(多発性神経炎)
おじさん→2,5-ヘキサンジオン
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便(べん)に→ベンゼン(中枢神経障害、 再生不良性貧血、白血病などの造血系腫瘍)
乗る→フェノール
解説
有機溶剤の症状としては、やはり神経障害が多いです。
シンナーの主成分はトルエンということも忘れないでね。
おまけ:名前がそのままのもの
トリ/テトラクロロエチレン(神経障害、肝障害、腎障害)→トリクロロ酢酸
トリクロロエタン(中枢神経障害)→総三塩化物
四塩化炭素(肝障害、腎障害)→四塩化炭素ー
N,N-ジメチルホルムアミド(肝障害)→n-メチルホルムアミド
メタノール(視神経炎)→メタノール