C(頸髄)
C1(脊柱)の「上」からC1(神経根)が出る。
ただし、C7(脊柱)の上からC7、下からC8が出ることに注意。
頚髄以下では、Th1の下からTh1のように、全て「下」から出る。
C4=死(4)
C4は横隔膜を支配する。
最大の呼吸筋である横隔膜が麻痺すると、自発呼吸が停止する。
事故による頚椎損傷(いわゆるセキソン)の問題として出やすい。
C5、C6、C7(導いて覚える)
国試では、頚椎ヘルニアの問題として出やすい。
CaとCb間のヘルニアはCb神経根の障害としてみられることは必須。
レントゲンからも場所を同定できるように。(三角がC1+2で、その下からC3…と番号順)
※87-E40(C4/C5ヘルニア→C5障害)
C5=ちからこ(5)ぶ
C5は上腕二頭筋反射に関わる。
ここから順に、C6は腕橈骨筋、C7は上腕三頭筋の反射に関係することを導く。
C6=親指のかたち
C6のデルマトームは親指。
ここから順に、C7は人差し指~薬指、C8は小指のデルマトームであることを導く。
※反射とデルマトームで、数字がひとつずれるので注意
Th(胸髄)
国試では胸髄障害の問題はあまり見かけない。デルマトームだけ押さえておく。
胸髄+αのデルマトーム
Th4=乳首びよ(4)ーん

一回聞いたら忘れられないやつです。
Th10=臍(へそがⅩ=10に見える)

臍ヘルニア(でべそ)を想像しよう。
L1=鼠蹊部(タケシの「一」発芸)

コマネチ!
L(腰椎)
国試では、腰椎ヘルニアの問題が多い。
CaとCb間のヘルニアはCb神経根の障害としてみられる。大事なことなので二回目。
こちらもレントゲンから判別できるように。(三角がS1で、その上からL1…と番号順)
※101-G45(L4/L5ヘルニア→L5障害)
L4=大腿4頭筋・4つ蓋腱反射
L4は大腿四頭筋を支配し、膝蓋腱反射に関わる。
デルマトームは前脛骨部。※膝のデルマトームはL3なので注意
L5=前脛5つ筋・足ファイ知覚
前脛骨筋と長母趾伸筋を支配する。※反射は特にない。
デルマトームは足背(小指以外)。
S1=アキレS腱
下腿三頭筋、腓骨筋を支配し、アキレス腱反射に関わる。
デルマトームは下腿三頭筋部と小指。
まとめ
最低限、覚えるべき反射とデルマトームをまとめておきます。
反射
- C5=上腕二頭筋反射
- C6=腕橈骨筋反射
- C7=上腕三頭筋反射
- L4=膝蓋腱反射
- S1=アキレス腱反射
デルマトーム
- C6=親指
- C7=人差し指~薬指
- C8=小指
- Th4=乳首
- Th10=臍
- L1=鼠径
- L3=膝
- L5=足背(小指を除く)