尋常性乾癬
「銀常性KAM線Deス」
銀→銀白色の鱗屑を伴う境界明瞭な紅斑性局面
K→Kobner現象
A→Auspitz現象
M→Munro微小膿瘍(角層直下に形成される好中球による無菌性膿瘍)
線→光線療法(PUVA)
De→ビタミンD外用療法
ス→(副腎皮質)ステロイド外用療法
※ステロイドの内服は膿疱性乾癬を惹起しうるため禁忌。
解説
尋常性乾癬では、表皮のターンオーバーが亢進することで、細胞の過角化と不全角化がおこります。
見た目は、境界明瞭で、紅色丘疹~銀白色の厚い鱗屑を伴います。
爪に点状陥凹が出来るのも特徴的です。
病理では、表皮突起の棍棒状延長と真皮乳頭の突出がみられます。(表皮-真皮境界線の波線がギザギザと激しくなるイメージ)
Munro(マンロー)微小膿瘍は、角層直下に形成される好中球による無菌性膿瘍です。
菌状息肉症でみられるPautorie微小膿瘍と区別しましょう。
重症例では、ステロイドとVit.Dに加えて、シクロスポリン、メトトレキサート、レチノイドの内服も行います。
おまけ:〇〇微小膿瘍のゴロ ※下ネタ注意
ゴロ「乾いたマン〇で、息子ポッキリ、小声でNO…」
乾いた→尋常性乾癬
マン〇で→Munro微小膿瘍(好中球による無菌性膿瘍)
息子→菌状息肉症
ポッキリ→Pautrier微小膿瘍(Tリンパ球による無菌性膿瘍)
小声で→Kogoj(コゴイ)海綿状膿疱
NO→膿疱性乾癬