救急救命士特定行為とは
救急救命士特定行為とは、医師の具体的指示があるときに初めて行うことが可能になる救急救命処置のこと。心肺停止〈CPA〉やショックバイタルの重症患者において必要となる。
救急救命士特定行為のゴロ合わせ・覚え方
「救命士がエブリキル」
救命士が
エ:エピネフリン〈アドレナリン〉投与
ブ:50%ブドウ糖溶液投与
リ:乳酸リンゲル液の輸液
キ:気道確保
ル:ルート〈静脈路〉確保
解説
気道確保には、経口/経鼻エアウェイ、ラリンジアルマスク、気管内挿管チューブなどを用いる。ただし気管挿管は一定の講習を受けた救命士しか行えない。
ルート〈静脈路〉確保のための輸液には、乳酸リンゲル液を使用する。生理食塩水は”輸液”として使用出来ない(傷の洗浄など他の用途には使える)。
エピネフリン〈アドレナリン〉や、50%ブドウ糖溶液は、ルート確保後に経静脈投与をすることが出来る。

ホリカ
よくあるひっかけだけど、電気的除細動〈AED〉や血糖測定は特定行為じゃないからね。気を付けてね。
練習問題(108B39)
心臓機能停止の傷病者に対する救急救命士の特定行為はどれか。3つ選べ。
- 気管挿管
- アトロピン投与
- 中心静脈路確保
- アドレナリン投与
- 乳酸リンゲル液輸液
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