廃棄物のマーク
廃棄物は、『廃棄物処理法』により、家庭から出る一般廃棄物と、病院などの事業者から出る産業廃棄物に分けられます。
一般廃棄物は市町村が、産業廃棄物は事業者が責任をもって処理します。
産業廃棄物の排出事業者は、産業廃棄物管理票(マニフェスト)を作成して、委託した産業廃棄物が適正に処理されたか否かを確認する義務が課せられています。
バイオハザードマーク
産業廃棄物は、さらに感染性廃棄物と非感染性廃棄物に分けられ、感染性廃棄物にはバイオハザードマークが表示されます。
感染性廃棄物のバイオハザードマークは、形状ごとに色が決まっています。
- 赤色:液状・泥状のもの(手術の廃液など)
- 橙色〈オレンジ色〉:固形状のもの(点滴セット、薬瓶など)
- 黄色:鋭利なもの(針先やメスなど)

血液のついたガーゼは何色か分かるかな?ガーゼは固形だかた、赤じゃなくてオレンジ色だよ!
バイオハザードマークの色の語呂合わせ・覚え方
赤色→血液→液状・泥状
橙色→遮光瓶(オレンジ~茶色っぽい)→固形状
黄色→切れそうなもの→鋭利

病院内に黄色いプラスチックごみ箱が置いてあるのは絶対見たことあると思うよ。針はリキャップせずにそのまま捨てよう!
放射性廃棄物のマーク
放射性廃棄物は廃棄物ですが、『廃棄物処理法』とは異なる法律で規定されています。
廃棄物のマークに関するまとめ
危険物のマーク
GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)は、化学品の危険有害性に関する国際的な危険有害性分類クラスとそのマークを規定するシステムです。
GHSに含まれる化学品には、医薬品は含まれません。
爆発物のマーク
GHSによる物理化学的危険性クラス(17個)のひとつである「爆発物」のマークです。
急性毒性のマーク
GHSによる健康に対する有害性クラス(10個)のひとつである「急性毒性」のマークです。
毒物・劇薬のマーク
毒物及び劇物はGHS区分としても定められていますが、日本において『毒物及び劇物取締法』によりマークが決められています。
毒物のマーク
- 致死量が2g程度以下のもの
- GHSにおける急性毒性区分1または2
- 黄リン、水銀、クラーレ(ふぐ毒)など
劇薬のマーク
- 致死量が2g~20g程度のもの
- GHSにおける急性毒性区分3
- メタノール、ホルムアルデヒドなど
障害に関係するマーク
ヘルプマーク
義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害など、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせるマークです。
東京都が考案したマークですが、2017年にJIS規格に登録されました。

ヘルプマークの前は「見えない障害バッジ」という透明リボンのマークがあったんだ。透明を使用するセンスはすごく素敵なんだけど、余り目立たなかったみたいだね…。
オストメイトマーク
人工肛門・人工膀胱を造設している人( オストメイト )を表すマークです。
オストメイトのための設備があるトイレなどにみられます。
JIS規格のマークです。
手話マーク
マタニティマーク
AEDマーク
「スター・オブ・ライフ」マーク
運転と障害