Z 腫瘍 各論

禁煙治療と喫煙がリスクになる疾患の語呂合わせ・覚え方

Z 腫瘍
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タバコに関する重要事項

タバコに関する重要事項として、

  • 喫煙者は減少中↓(女性10%男性30%)
  • 三大有害物質は、ニコチン(依存性)・タール(発癌性)・一酸化炭素
  • 有害性は主流煙<副流煙

があります。

タールは、歯や指の着色の原因となる「ヤニ」であり、ベンゾ(a)ピレンなど複数の発癌物質を含みます。

加熱式タバコ・電子タバコとの違い

タバコの種類には

  • 紙巻きタバコ:ライターで葉を燃やして煙を出す、いわゆるタバコ
  • 加熱式タバコ:電気で葉を加熱して水蒸気を出す、IQOSなど
  • 電子タバコ:電気で液体を加熱して水蒸気を出す、vapeなど

があります。

加熱式タバコにはタールが含まれていないので、発癌性は紙巻きタバコより確実に小さいといえます。

ただし、加熱式タバコにはニコチンが含まれているため、依存性は紙巻きタバコと同様にあると考えられます。

WHOも加熱式タバコは紙巻きタバコと同様に危険であると発表しています。

ちなみに、日本の電子タバコにはタール・ニコチンは含まれていません。ただの水蒸気です。

ホリカ
ホリカ

「マルボロやめてIQOSにしたので禁煙成功です!」というのは、ニコチンの観点からは完全に間違っているよ。呼吸器内科の先生が頭を抱えるのも無理はないね…。

禁煙治療

禁煙治療のポイントは

  • ニコチン依存症に対する治療
  • 医療保険が適応(2006年~)
  • 減煙ではなく禁煙が鉄則

です。

特に医療保険の適応については

  • ただちに禁煙する意思がある
  • Brinkman指数〈喫煙指数〉(=1日の喫煙本数×喫煙年数)≧200
  • ニコチン依存度スクリーニングテスト〈TDS:Tobacco Dependence Screener
    ≧5点
  • 禁煙治療について医師から説明を受けている
  • 前回の禁煙治療の初回診療日から1年経過している

の全てを満たす必要があります。

ただし35歳未満は、喫煙指数は満たさなくても適応となります(喫煙年数が短く喫煙指数が上がりにくいため)。

治療は3カ月間で、医師の診察が5回入ります。

ニコチン依存症の検査には、TDS以外にも、FTQ(Fagerstrom Tolerance Questionnare)やFTND(Fagerstrome Test for Nicotine Dependence)があります。

ニコチン依存症の治療薬は、

  • ニコチンパッチ、ニコチンガム(薬局で購入可能)
  • バレニクリン(処方箋が必要)

の2種類あります。

アルコール依存症とニコチン依存症の治療薬の語呂合わせ・覚え方

酒はアカンが、煙草はバレにくい

酒→アルコール依存症

アカン→アカンプロサート(飲酒欲求の中枢を抑制)

煙草→ニコチン依存症

バレにくい→バレニクリン(ニコチン受容体を刺激)

出典:オリジナル

喫煙と関連する疾患

  • 呼吸器系(鼻腔癌、咽頭癌、喉頭癌、肺癌)
  • 消化器系(食道癌、胃癌、肝臓癌、膵臓癌)※大腸癌、胆嚢癌は含まれない
  • 膀胱癌
  • 子宮頸癌

癌以外

  • 呼吸器系:COPD、急性好酸球性肺炎
  • 妊産婦系:流早産、低出生体重児、SIDS
  • 動脈硬化系:虚血性心疾患、脳血管疾患
  • 歯周病(→掌蹠膿疱症)

おまけ:逆に喫煙で罹患リスクが低下する疾患の語呂合わせ・覚え方

タバコぷかぷか

タバコ→喫煙(でリスク低下)

P→Parkinson病

U→UC〈潰瘍性大腸炎〉

CA→敏性肺臓炎

出典:オリジナル
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