B 外科手術・手技

消毒薬の種類と使い分けの覚え方・まとめ

B 外科手術・手技
この記事は約2分で読めます。
スポンサーリンク

消毒薬の種類

消毒薬は強さによって、の3つの水準に分けられます。

水準ごとに整理すると、

  • 高水準消毒薬:グルタラール、フタラール、過酢酸
  • 中水準消毒薬:エタノール次亜塩素酸ナトリウムポビドンヨード、オキシドール、クレゾール
  • 低水準消毒薬:ベンザルコニウム、クロルヘキシジングルコン酸塩、両性界面活性剤、アクリノール

などの種類があります。

消毒薬の有効範囲

一般的な細菌やウイルスに対しては全て有効ですが、

  • 低水準消毒薬は結核菌に無効
  • 次亜塩素酸以外の中水準消毒薬はノンエンベロープウイルス※1 に無効
  • 芽胞形成菌※2 に有効なのは高水準消毒薬のみ

という特性を持ちます。

※1:ノロウイルスなど(詳しくはノンエンベロープウイルスのゴロ合わせ・覚え方

※2:ディフィシル菌など(詳しくは芽胞形成菌のゴロ合わせ・覚え方

消毒薬の使い分け

手指衛生

一般的な手指衛生には、70~80%エタノールを使用します。

病院内消毒

病院内の医療器具、リネン、トイレ、血液などが付着した床、便器などの消毒には、亜塩素酸ナトリウ(ミルトン®、ハイター®、サンポール®)を使用します。

エタノールと異なり、次亜塩素酸ナトリウムはノンエンベロープウイルスにも効果を示します。

また、内視鏡などの体内に入るような医療機器には、ノンエンベロープウイルスに加えて芽胞形成菌にも効果があるグルタラールを使用します。

外科手術

外科手術での皮膚消毒には、ポピドンヨードエタノール(ハイポエタノール®)を使用します。

特に、顔や粘膜など刺激に弱い部位には、ベンザルコニウム(オスバン®)、クロルヘキシジングルコン酸塩(ヒビテン®)を使用します。

ホリカ
ホリカ

Creutzfeldt-Jakob病〈CJD〉の脳外科手術で使う消毒薬はドデシル硫酸ナトリウム〈SDS〉だったね。SDSは低水準消毒薬の界面活性剤にあたるよ。

この記事が「ためになった」「分かりやすかった」と思ったら、ぜひ誰かに共有してください。多くの人の目に留まることで、この記事はより良質で正確な内容に高まります。
MEDMNEMO
タイトルとURLをコピーしました