ニボルマブとは
ニボルマブ(商品名オプジーボ®)は、抗PD-1抗体であり、免疫チェックポイント阻害薬に分類されます。
免疫チェックポイント阻害薬には、抗PD-L1抗体のベンブロリズマブや、抗CTLA-4抗体のイピリムマブなどがあります。
免疫チェックポイント阻害薬は、従来の化学療法、分子標的薬、抗ホルモン薬などと共に「免疫療法」という分類に含まれます。(分子標的薬について詳しくは分子標的薬の種類と副作用のゴロ合わせ・覚え方)
ニボルマブの適応癌(国内承認例)
- 悪性黒色腫
- 非小細胞肺癌
- 腎細胞癌
- ホジキンリンパ腫
- 頭頚部癌
- 胃癌
- 悪性胸膜中皮腫
- 食道癌
※2020年1月現在

ホリカ
ニボルマブの適応となるのは、あくまで再発例・切除不能例・進行例の癌だよ。新しい治療だけど、優先順位としては低いんだ。
ニボルマブの適応疾患のゴロ合わせ・覚え方
活:胃癌
き:(悪性)胸膜中皮腫
ア:悪性黒色腫
ジ:腎細胞癌
と:頭頸部癌
に:ニボルマブ
ほ(お):ホジキンリンパ腫
ひ(い):肺非小細胞癌
※非ホジキンリンパ腫、肺小細胞癌は適応ではないので注意
ニボルマブの副作用
免疫チェックポイント阻害薬による副作用のことを、自己免疫疾患関連副作用(irAE)といいます。
ニボルマブの副作用としては、
- 間質性肺炎
- 自己免疫疾患=重症筋無力症
- 内分泌障害=甲状腺機能低下症、(劇症)1型糖尿病
- 下痢・大腸炎
などがあります。