この記事について
この度、tactomくん(@tactom_med)と共に、「Tw Polls」という医師国家試験向けオリジナル問題(いわゆる#医クラ国試)の制作サイトを立ち上げました。
今回の記事は
- サイト立ち上げにあたって
- 問題作成・演習のメリット
- サイトの利用方法
について紹介させていただきます。
サイト立ち上げにあたって
#医クラ国試 タグの誕生
114回医師国家試験以前から、Twitterのアンケート機能を使用した医師国試向けのオリジナル問題は多く存在していました。
しかし、それぞれの問題について共通性がなく、個人のハッシュタグ(私なら #ちち問)で、それぞれ管理している状態でした。
Twitter国試問題集まとめ#もな国試#あきたべ国試#アンキパンクイズ#朱雀の問題集#ドイルの問題集#ちち問#朱雀の豆知識#れおの挑戦状#しろまる国試#うどんクイズ#けん国試#みかんの国試対策#まこ問
— さんだゆうぞう (@sanda_igaku) May 28, 2019
そんな時、
こー、上手いこと、医クラの皆さんの出題してる問題だけ目を通すっていうのができひんかなぁ。。
現実的にやるなら、皆さんで同じハッシュタグ使うとかですかね。んー、難しい
— うどん@STEP1 (@udon_med) September 16, 2019
#医クラ国試 とかみたいな
— れお (@hiyokotyan0701) September 16, 2019
うどんくん(@udon_med)と れおくん(@hiyokotyan0701) の何気ない会話から、共通ハッシュタグである「#医クラ国試」が誕生しました。
Twitter上での出題・解答の問題点
しかし、Twitterのアンケートを使用して問題を作成・演習するにあたって、
- 出題・解答のシステムが演習向けではない
- 解答・解説を読むまでの時間が空いてしまう
- 履歴が残らないため復習しにくい
- 検索がしにくい
- 見逃しやすい
- …
などの問題点が浮かび上がってきました。
私個人としても、タイムラインで見かけた問題を解答しっぱなしにしてしまうことが多く、いまいち身になってない感覚が強くありました。
Tw Polls(#医クラ国試)の魅力
そんなとき、エンジニアかつ医学生である tactomくん(@tactom_med)と出会い、彼も同じような考えであることから、今回のサイト制作に着手することになりました。
114回当時の意見や、現在115回生でTwitter上での出題・解答を行っている方の意見を取り入れ、「114回生が悩んでいたことを、そのまま115回生以降にも悩ませるわけにはいかない」といった気持ちで、約1か月、試行錯誤しながら作り上げました。
問題作成・演習のメリット
ここで一旦、医師国家試験のオリジナル問題作成・演習のメリットについて改めて考えてみたいと思います。
以下、彼(@tactom_med)の考えを引用させていただきます。
医師国家試験に合格することは年々難しくなっており、 第113回医師国家試験の合格基準は296点中209点と70%を超えています。 これは受験生のレベルが年々上がっていることによるものだと考えられます。 なぜ受験生のレベルが上がっていくのでしょうか?
理由として、動画講座の充実、教材の電子化、QBonlineやmedu4.comといった演習サイトなどが挙げられると思います。 これらの活用により、受験生がインプットする情報が格段に効率化しているのは間違いないでしょう。
しかし、第114回医師国家試験受験生の間ではそれ以外にも注目すべき活動がありました。 Twitter上で問題を出し合い、切磋琢磨していたのです。 個人差はありますが、『予備校の予想講座よりもTwitterでみた問題の方が役に立った』 という意見も多くみられました。 何故、医学生が出題しているにも関わらず、良問が出題されたのでしょうか。 理由として2つあると考えています。
1つ目は、医学生による出題が知識の穴をつきやすいことです。 インプットを繰り返している医学生は、自分自身が忘れやすいポイントを出題する傾向があります。 忘れやすいポイントというのは、他の医学生にとっても忘れやすいポイントであることが多いです。 医学生に知識の穴をつく問題を出されて分からなかったら悔しいですよね。 感情を伴った記憶は定着しやすいです。
2つ目は、新知識を臨床の現場から得ていることです。 医学生は約1年間、またはそれ以上、臨床の場で最先端の医療を学ばせてもらっています。 その間に、第一線で働いている医師から直接指導を受けているのです。 トピックスや臨床的なポイント、実習で見ておくべき手技など、 多くのことを実習を通して学んでいます。 そのため、臨床現場での時間が限られている予備校講師よりも的中させることができるのも不思議はありません。
実習の知識無しで、予備校の知識だけで問題を解くことこそが正攻法であるとお考えの方もいらっしゃると思います。 一理あると思いますし、合格できることは間違いありません。
しかし、医師国家試験という非常に大きな試練が近づいてきた時、 本当に過去問の”古い知識”だけで安心して医師国家試験に立ち向かうことができるでしょうか。 同級生が、自分の知らない知識を話していると、不安に押しつぶされそうになります。 医師国家試験が近づいてくればくるほど、知識は安心に繋がります。 その知識は、”古い知識”ではなく、研修医になっても役に立つ新しい知識を入れるべきです。 その知識は、授業や実習での経験、専門医試験など様々なところから得ることができるでしょう。
しかし、一人ですべてを経験・勉強することはできません。それを補うのが医学生による出題です。 それぞれの得意分野があり、出題方法にも特徴がある。 この出題を活用しない手はありません。
私の考えとしても、医師国家試験のオリジナル問題を作成・演習することは、
- 作問側はインプットとアウトプットが同時に出来る
- 演習側は医学生目線の新しい知識を得られる
のような、大きなメリットがあると思っています。
ぜひ、このサイトを勉強の一環として使用してもらえればと思います。
サイトの利用方法
ここからは、具体的な利用方法を説明します。
Twitterアカウントが必要になりますので、お持ちでない方はtwitterに新規登録してください。
まず「Tw Polls」をお使いのアカウントで認証してください。
- https://tw-polls.com/にアクセス
- Twitterアカウントでログイン
- 連携アプリを認証
これだけで、サイトを利用することが出来ます。サイト利用料は無料です。
作問する
- タブから「問題を投稿」をクリック
- 「問題文」を入力(画像があれば「問題文に添付する画像」に添付)
- 「選択肢」を入力 ※医師国家試験に基づき5択推奨
- 「解説」を入力(画像があれば「解説に添付する画像」に添付、引用元があればURLを「引用」に入力)
- 「タグ」を入力 ※twitterでのシェア時に使用されるので、「#医クラ国試」入力推奨
- 問題が出来たら「送信」をクリック ※「SNSでシェアしよう」が表示されたらtwitterでのシェア推奨
twitterでシェアすることで、以下のようなツイートが流れます。
【問題】任意の予防接種はどれか? https://t.co/80N44xGD9N #TwPolls #医クラ国試 #ちち問
— 医学生ちちもげ (@titimoge_med) March 31, 2020
演習する
タブから「最新の問題」をクリックするか、「問題の検索」をクリックしてキーワード検索することで、問題を演習することが出来ます。
最後に
このサイトを使用して問題作成・演習することで、自分のためにやっていることが、結果として他の医学生のためになると、私たちは信じています。
ぜひ、使用してくださいね!